他人が怖い

 はいどうもー。台風が来ますね、皆さん、備えは万全ですか?日系三世のNicky黒井です。こんばんは。

 なんつって、一年くらいブログ放置してました、すんません。だって書き始めると長いんだもーーーーーーん。

 さて。
 さっき、ちょいと用事があってとあるお店に「お宅の商品(お菓子)は、日持ちがどれくらいなのか」を電話で問い合わせました。
 んもう、私ってば、パッと見は超偉そうで怖いもんなし!みたいに見えるけど、電話とか超苦手でさぁ。。
 で、何でこう苦手なのかな?って考えてみたんだけど、私の基本的な思い込みの中に「外界は怖いところで、人々は不親切」っていうのがあるのね、きっと。そりゃあこの世界には不親切な人も、何なら「誰でも良かった」とか言いながら自分より弱そうな人を狙う殺人鬼も、わざわざ私のような誰も読まないブログにケチを付けに来たりするような人も居たりするけど、でも、常識で考えて、自分のお店に「お宅のお菓子って、日持ちどれくらい~~?」って問い合わせなんて、買う気満々でしょ、嬉しいでしょ、不親切にする動機がないでしょ?

 なのに、何か不安。
 つっけんどんにされるんじゃないかとか、そういうふわっとした不安。

 商売をしていて、自分の商品に照会が来て、それで相手につっけんどんにするとしたら、そういう人は商売に向いてない。例外は「ただで欲しいんだけど、いくつならタダで行けそう?」とか、そういう狂った照会。それは照会とは言わない。単なる営業妨害。だから正解は「帰れ!塩撒くぞ!」一択。「帰れ」を江戸っ子っぽく「けぇれ!」って発音したらお洒落よね。もちろん「れ」は巻き舌で。
  まぁ、普通に「買いたいんですけど、日持ちは?」って問い合わせだったら、私なら電話に向かってお辞儀するね、イエース!ジャパニーズ(元)社畜

 今ね、足を痛めて鍼に通ってるんだけど、最初、紹介されて予約の電話入れる時も「なんか怖い先生だったらどうしよう」って、電話の前でずっとウロウロしてたのね。普通に親切な先生だったし、何なら、施術中に他の人の話を聞いてると、相当な無茶ぶりも上手い事さばいている先生。例えば「虫歯が痛いんだけど」「それは歯医者さんだよ~」とか「骨折みたいなの」「まず整形外科で診てもらって?」みたいな。
 最初から「はぁ?何?何が言いたいの?ハッキリ言って!分かんないから電話切るけど?」なんて言ってたら、名医でもとっくに廃業してる。


 んで、両親からの「外界は不親切」という刷り込みだけで、ここまで拗らすか?って思ってよくよく考えてみたら、幼い時の私が要領を得ない話をしていると「だからなんなの?」「ハッキリ言いなさい!」「訳わかんないことを言うな!」で遮るのって、両親だったわ。
 いや、外界が不親切っていうか、単に両親が不親切でしたわ。
 子供って要領を得ない話し方するじゃん?
 それをね、バッサリ行くの。じゃあ論理的に行くか?って話だけど、そこはあんまり関係なくて、要するに、子供の話なんて聞かない親だったわぁ。(でも自説は延々と説く。タロットの「教皇」の逆位置的な?間違った権威?)
 つか、子供が論理的にテキパキ話してたらそっちのが怖くない?いや、もちろん、彼らが求めてたのは論理性じゃなくて、逆で、子供の話なんて聞きたくないから「要領を得ない」「はっきりしない」「訳わかんない」でシャットアウトしてただけよね。
 ええと、そういう「曖昧模糊とした」「漠然とした」「訳わかんない」子供の話をうまいこと聞き出すのが親の役割ではなくて?

 まぁ、前職の上司がめっちゃ頭が回る人で「結論から言って?」な人だったけど、でも、それは大人の、しかも仕事の話じゃん?別に全然そんなの嫌じゃなかったし(最初はビックリしたけどね)、むしろ、「おお、頭が良い人はそういう話の順序なのか!」って思ったよね。(その上司でもシャットアウトはしなかったぞ)
 あ、別に結論とかどうでもイイ、楽しい雑談とかは、経過を楽しむワケだし、順序なんてあっち行ってこっち行って~がキャッキャうふふなんだから、それは全然別の話よ?効率重視のお仕事の話ね。

 うん、今は絶縁してるけど、仮に、両親と話すことがこの先あったとして、老人の要領を得ない話を「情緒的すぎてちょっと何言ってるか分からない」って一刀両断する自信があるわ。
 愚痴?言われた瞬間に「非生産的」って斬り捨てるね。
 よく「なんでこんな子に育ったのか」的な事を言われたけど、今なら、「育てられた通りに育ちました!」って胸を張って言うね。いや、胸に張りがあるかはベンチプレスで重量を上げて行けるかにかかってるけど、ここではレトリックよね?

 で、思い切ってお店に電話したのよ。海外特有のそっけない感じではあったけど、ちゃんと「うちは保存料を使っていないけれど、だいたい10日くらは大丈夫」「ただ、お祭り用のお菓子は、今、在庫がちょうど切れてて、今日明日フル回転でいっぱい作るので、来てくれるなら金曜以降ね」って教えてくれたよ!
 いや、電話して良かった!そのお祭りの日にちとか、人に贈りたいのでその日程とか考えると「台風の中、明日の午前中か?」とか思ってたのよ。台風のなか買いに行って、「切らしてます。明日以降ならできるけど」って言われたら、きっと「あー、やっぱり電話で聞けばよかった」ってなるじゃん?…って言うか「お祭り前に、この重要なお菓子を切らすか?このボケナス!」とか、自分が「不親切にされたらどうしよう」って、念のため聞かなかった事を棚に上げてイライラするじゃん?ボケナスはどっちなの?って。

 でさ、習慣なのか、要件が終わると「お待ちしています」でも「お電話ありがとうございました」でもなく、サクッとあちらから電話を切るワケ。で、それで私が「不親切」と思ったか? 思わなかったよ!
 じゃあ、私が思ってた「不親切」ってどんななんだろう。。。
 たぶん、両親からされたみたいに、伝えたい事を聞いてもらえない、用件を果たせない、そんな感じの事をされたら「怖いなー」って心のどこかで思っていたのかなと。でも、普通に考えたら、くどいようだけど社会人で、しかも商売をしている人はそんなことしない。だって失礼だし、それじゃ商売にならないから。
 って言うか、好意的に「お宅の商品(あるいは施術)に興味があるんですけど?」って寄ってきた相手に、わざわざ失礼を働くって、どんなプレイ?

 まぁ、そんな訳で、ふだん意識すらしないけれど自分の行動を制限するような「思い込み」って、ちょいと掘り下げてみると、案外、かなり的外れなことがあるよなぁと、今更ながら思った次第。
 もちろん、外界には不親切な人も、「あれでよく商売を?」みたいな人もいるけれど、それはご本人の問題であって、私が克服するのは、不要な思い込み。まだ相手が何もしてもいないし、言ってもいないのに「攻撃されたらどうしよう」って、相手にも失礼だしね。
 まぁ、だからっつって、いきなり魔法のように「いやーんな感じ」がなくなるとも思えないけれど、でも、できたら今後は、少なくともこちらからは礼儀正しく、それで相手が攻撃的だったら、それから考えればいいや!ってなって行けたらいいなと思うのでした。
 
 普段より全然短いけど、今日はここまで!
 ちゃおー!